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zoom RSS 八月の長い一日(後編)

<<   作成日時 : 2008/09/23 16:43   >>

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病院から葬儀屋さんに電話をしてもらい、午前4時30分に病院から父の遺体を自宅に引き揚げた。自宅に戻ってからは、両親が寝ていたベッドを解体し、そこに父の安置場所をセットする。早速、お坊さんに枕経をお願いしなければならないので、菩提寺である西来院に電話する。しかし、あいにくお坊さんは本荘に行っているため、昼頃まで戻ってこれないとのことだった。

葬儀屋さんの車が朝早くから家の前に停まっていたので、散歩中だった御近所のSさんが訪ねてくれた。てっきり、お祖母さんが亡くなったものと思ったそうだが、亡くなったのが父だとわかり、心底驚かれた様子だった。前日まで普通に暮らしていたのだから、さもありなんと思う。同じころ町内に家を建て、もう50年近い付き合いをしていた方だ。

お寺さんが来ないことには、その後の段取りも決められないので、葬儀屋さんも一旦戻った。9時を過ぎてから、僕は死亡届けを提出するため、市役所に向かった。ところが、死亡届けというのは、火葬の予約をしなければ受理されないのだそうだ。急遽、自宅に電話して、お寺さんに電話連絡してもらい、火葬の日程を決めてから、やっと死亡届けを受理してもらった。

お寺さんが我が家に到着したのは、ちょうど昼過ぎのこと。早速、枕経をしてもらい、逮夜(通夜)、葬儀の日程を決める。秋田では、火葬したあとに通夜や葬儀を行うしきたりとなっているので、火葬が27日午後2時、逮夜が28日午後4時、葬儀が29日午前11時となった。お寺さんも、つい1週間ほど前のお盆のときに、父の元気な姿を見ていたので、驚いていた様子だった。

その後、葬儀屋さんと、火葬、逮夜、葬儀の諸々のことを相談しながら決めていく。死亡広告の手配、斎場や葬儀会場への送迎バス、霊柩車の種類、祭壇に飾る父の写真、会葬者へのお返しの品、葬儀会場の場所や飾りつけ、逮夜の料理、葬儀会食のお膳や引き物の種類等々。その間、急を聞いて駆けつけてくれた御近所さんへの応対。親戚や父が以前働いていた職場の方への連絡。何が何やらわからないまま、次から次へと作業が流れていく。

東京で就職している妹の子供や、埼玉・静岡にいる母の姉妹らが午後には到着した。午後4時から湯灌の儀を行う。父の身体を綺麗にしてもらい、棺桶の中に入る儀式だ。父は身体の大きな人なので、棺桶の中はとても窮屈そうだった。埼玉にいる僕の娘二人も夜10時過ぎには到着した。

この日は、いつどのようにして食事を取ったのか、はっきり覚えていない。とにかく、長い長い一日がこうして終わった。休む前に父の顔を見ると、ほんのり赤みをさして、まるで寝ているような穏やかな顔だった。亡くなった直後、病院で髭を剃ってもらったはずなのに、少し髭も生えてきている。呼びかけると起きてきそうな、とても不思議な感じがした。
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