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zoom RSS 国際シンポジウム -東アジアの活力と秋田の未来-

<<   作成日時 : 2012/05/18 09:02   >>

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国際教養大学に新たに開設された東アジア調査研究センターが主催する初の国際シンポジウムが、5月11日、国際教養大学のレクチャーホールで開催された。「東アジアの活力と秋田の未来」と題して、ロシア、韓国、中国、台湾からそれぞれゲストスピーカーを招き、各地域の経済の取組状況を紹介するとともに、成長著しい東アジア地域の活力をいかにして秋田に取り込み、東北地方全体の活性化に貢献できるのか、その可能性を探るというのが目的だ。

始めに、フィディアホールディングス会長で、このたび東北公益文化大学の学長に就任された町田睿氏と、国際教養大学学長の中嶋嶺雄氏の対談。町田会長からは「秋田県には(これまでの部品製造の企業誘致ではなく)技術開発型の企業立地が必要である」、「秋田に優位な農業と風力エネルギーの活用について全面的にサポートしたい」、「農業は、これまでのプロダクトアウトの発想からマーケットインの発想へ転換する必要がある」、「企業誘致には秋田県単独ではなく広域連携を視野に入れることが必要」などといった意見が出された。一方、中嶋学長からは「観光に知的エンタテイメントの要素を加える必要がある」、「ローカルな関係で国際交流を進める」などといった意見が出された。いずれも、秋田県にとって有益な意見で参考になるものが多かった。

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続いて、第一セッションは、「ロシア・モンゴルと日本」というテーマで、ロシア極東連邦大学のウラジミール・クズネツォフ教授、前駐モンゴル日本国大使の城所卓雄氏の二人から極東ロシアとモンゴルの現地情報について報告してもらい、東アジア調査研究センターの名越特任教授、竹村特任教授を交えて意見交換を行った。

クズネツォフ教授は、ロシア極東の沿海地方知事も経験された方で、現在の沿海地方知事とも親しい間柄だとか。秋田県とロシア沿海地方とは、2年前に友好交流協定を結んでおり、秋田県知事も今年、沿海地方のウラジオストクに訪問予定がある。今後の地方政府間の交流にも、クズネツォフ教授は力を貸してくれるという。

城所前大使は、ロシア大使館勤務も長く、プーチン大統領とも近しく会える間柄だとか。モンゴルは、地下資源の豊富な国で、今後、豊富に埋蔵している資源の開発が課題となっている。日本は、国際的な競争になっている開発競争に乗り遅れているそうで、カナダなど他の国が積極的に開発を進めている。モンゴルでは自国で開発できる技術を求めており、秋田大学との交流に期待しているそうだ。

会場最前列で聞いていた佐竹知事から、「ロシアで商売をする場合、法律や制度がコロコロと変わって安定していないことが、進出企業の不安になっている。」との意見が出された。これに対し、クズネツォフ教授は「確かにそういう面はあったが、WTOの加入が決まり、今後はそのようなことも少なくなり、安定してくるだろう。」と答えていた。

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昼食休憩を挟んで、午後からの第二セッションでは、「韓国と日本」というテーマで、韓国航空宇宙産業振興協会常勤副会長の呉榮煥氏、駐仙台韓国総領事館副総領事の盧大鉉氏の二人から韓国の状況と観光客誘致の報告をもらい、東アジア調査研究センターの梅原教授、柴田特任教授を交えて意見交換を行った。

呉榮煥氏からは、韓国経済の現状と課題が詳細に報告された。また、盧大鉉氏からは、秋田に韓国から観光客を呼び込むための具体的な提言がなされた。韓国から秋田に来る観光客は、人気テレビドラマのアイリスの効果で、大幅に伸びたが、最近は伸び悩んでいる。やはり、韓国の人の共感を得るにはストーリー性が大事で、秋田での物語を展開し、韓国に売り込むべきだという話だった。また、大韓航空が就航している地域(青森)だけではなく、アシアナ航空が就航している仙台とも連携して、広域で観光客を呼び込むことも必要だと力説していた。

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シンポジウム最後の第三セッションは、「中国・台湾と日本」というテーマで、ハルビン工業大学管理学院副院長の梁大鵬氏、台湾国立政治大学副学長の林碧炤氏の二人から報告をもらい、東アジア調査研究センターの浜本教授、梅原教授を交えて意見交換を行った。

このセッションでは、中国に向けた貿易を拡大するためには、同じ自由主義経済圏の台湾の企業と連携して、中国向けに輸出するほうが、中国に直接向かうよりも、はるかにやりやすいのではないか。そのためには、台湾と日本との間で、FTAを結ぶべきであるとの意見が出された。直接的な国交を結んでいない台湾と日本の間で、国同士の交渉事となるFTAを結ぶのは、現状ではかなり困難だと思うが、面白い発想である。中国と台湾という微妙な関係にある両国だが、中国との融和政策を進めている馬総統が再選されたことにより、今後、中国と台湾の関係は密接になることが予想される。その関係をうまく利用することも必要だと思う。
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