わらび座ミュージカル「義経」

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妻を伴って、わらび座のミュージカル「義経」を観劇した。わらび座のミュージカルを観るのは、これが3度目。前の2回はいずれも「アテルイ」だった。アテルイと比べ、義経は誰もが知っている日本史上のヒーローである。去年はNHKの大河ドラマでも滝沢クンが義経を演じている。そのすぐ後だけに、果たしてわらび座ではどのような義経が見られるのか。興味はそこに尽きる。のっけから、毛皮を身にまとった荒々しい義経の登場にはビックリした。奥州藤原氏の出で立ちに比べ、どちらが都人かわからない格好で、いきなり小虎を押し倒して犯そうとするわ、泰衡主従と喧嘩はするわ、やりたい放題の義経なのだ。考えれば、京の山奥鞍馬で荒修行をして奥州まで逃れてきた義経だから、荒々しい方が相応しいのかもしれない。その後の無鉄砲で掟破りの平家との戦い方は、まさにこの荒々しい義経の性格に由来すると説いた方がしっくりとくる。

途中、ミュージカルで義経を「蒼き狼」と称する言葉が何度も出てくる。蒼き狼と聞けばジンギス・ハーンを描いた井上靖の同名の小説を思い出すが、最後に義経北行伝説を思わせる場面が出てきて納得がいった。そうだ、北行伝説では、義経は平泉を逃れ、海を渡ってジンギス・ハーンとなって蒙古帝国を起こすのだった。それにしても、義経とはどういう人物だったのか。あまりに純粋で単純で暴れん坊で我がまま。戦には天才的な才能を発揮するが、政治には全く疎い。既存勢力を破壊するときには向くが、新たに物事を作り上げていくのは全く駄目。時代は義経を必要とし、そしてすぐに葬り去った。しかし、それゆえ、今も人びとの心に生き、愛され続けるのかもしれない。

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