あきた十文字映画祭

今年で23回目を迎える「あきた十文字映画祭」。毎年2月10日前後に開催されているが、今年は、2月7日から9日までの3日間、十文字文化センターで開催された。例年、十文字映画祭では、最近の話題作のほか、注目の若手監督の作品やアジア映画を中心に、普段、秋田の映画館では観ることのできない作品を上映している。映画関係者には、秋田といえば「十文字」というくらい有名な映画祭なのだが、秋田ではあまり認知されていないのが残念である。

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私は、2月8日の土曜日、一日券を買い求め、朝10時から夜9時まで続けて4本の映画を観た。「エイトレンジャー」、「もうひとりの息子」、「飛べ!ダコタ」。「Playback」の4作品。さすがに、10時間以上も通しで映画を見続けるのは、とても疲れる体験だったが、それ以上に楽しく有意義な一日だった。

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実行委員会が選んだ作品だけあってどれも素晴らしかったが、とくに「もうひとりの息子」が良かった。この作品は、フランス人監督による外国作品で、東京国際映画祭のグランプリ受賞作品である。内容は、病院の赤ちゃん取り違えにより、互いに違う家庭で育てられた子供が、18歳になって初めてその事実に気がつき、その後の両家族の葛藤を描くという話。

日本でも同じような題材の作品があるが、この作品の特異な点は、育てられた家庭がイスラエルとパレスチナという紛争地域にある敵同士だということ。「母さん、僕は敵ですか、息子ですか?」という副題がその特異さを表している。言語(ヘブライ語とアラビア語)も違う、宗教(ユダヤ教とイスラム教)も違う。ヨルダン川を挟んで、東西に住む家族同士なのに、通行許可証が無ければ行き来もできない。そんな状況にあって、当然だと思っていたことが根底から覆される体験。しかしながら、最後には対立を乗り越えて希望を見出そうとする人間の強さに、明るい未来を信じたくなる映画である。

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この映画祭のよさは、映画上映とともに行われる監督や出演者の舞台挨拶やトークショーなど映画鑑賞者とのふれ合いにある。この日も、「エイトレンジャー」をプロデュース企画した地元中学生の質問に丁寧に答える堤幸彦監督、「飛べ!ダコタ」の油谷監督と主題歌を歌う石井里佳さんのトークショーとコンサート、「Playback」の出演者、村上淳さんやテイ龍進さんのトークショーと鑑賞者の記念写真の撮影など、映画ファンには堪らない企画が盛りだくさんであった。映画好きなら、一度行ったら、毎年行きたくなるイベントである。

撮影:平成26年2月8日(土)

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