予想していたことではあるけれど

とうとう、左手足に麻痺が生じ、11月27日(火)に病院に駆けつけたら、即入院手術ということになった。最初におかしいなと思ったのは、パソコンのキーボードで、左手小指で入力する、SやAのキーが十分に押し込めなくなったこと。医師からはいつ症状が出てもおかしくないように言われていたので、そろそろ出てきたかなという感じだった。その後、コーヒーカップに入れた飲み物を持ち歩く途中で床にこぼしたり、左手で持った書類を無意識のうちに落としてしまったりと明らかな症状が現れてきた。左足も持ち上げるのが容易ではなく、スムーズな歩行が出来なくなりつつあった。症状はごく軽いものだったが、上司に相談したところ、直ぐに病院に行ったほうがよいと言われ、とるものも取りあえず病院に駆けつけたという次第。

病院でも1週間前にCT検査を受けたばかりであること、症状も軽いということで、まずCT検査をしましょうという軽い感じだったが、、CT画像を見た医師があわててCT室まで駆けつけてきて、すぐ手術が必要だということになった。それだけ、1週間で血腫が大きくなったということらしい。手術は、手術室の調整の結果、翌28日(水)の午後1時からということになったが、その1日の間で症状が見る見る間に進んでいくのが自分でもわかるようになった。頭全体を締め付けるような圧迫感も強くなってきた。

手術は、頭に穴を開けて、頭蓋骨と脳の間にある硬膜の下にたまっている血腫を抜き取るというもの。頭の手術だから、全身麻酔でやるのかと思いきや、局部麻酔で行うという。したがって、手術を受けながら頭にメスを入れたり、ドリルで穴を開けたりという行為が、はっきりと分かるのである。手術を執行した3人の医師たちの会話も聞こえる。なんともスリリングで貴重な体験であった。

術後、執行医から聞いた話によると、血腫は、予想以上に多く、硬膜に穴を開けた途端、びゅーっと飛び出るように黒い血があふれてきたそうだ。さらに、硬膜の下にあるくも膜の下にも血腫がたまっていたという。通常、血腫は薄い膜のようなもので覆われていて、あふれ出るということはないらしいのだが、私の場合そうではなかったらしい。

しかし、本当に大変だったのは、そのあとだった。頭の中から血腫を完全に取り除くため、頭のなかに管を通し、ほぼ一昼夜にわたって、人工髄腋で脳内を洗浄するというもの。枕もなく真平らにしたベッドの上で、頭を動かさず横になっていなければならないため、腰が痛くても寝返りは打てないし、オシッコをしたくとも平らな状態のベッドの上ではできなかった(最終的には尿管に管を通してもらい膀胱から直接吸い取ってもらったが)。翌29日になって、CT検査を受け、頭から管が抜けたときほど体が楽になったことはなかった。これで、本当に手術が終わったという気持だった。

その後、12月2日(日)には、退院となった。手術したにもかかわらず、入院したのはたったの6日間という、短い入院で済んだのはラッキーだった。とりあえず、5日(水)にCT検査や、抜糸などの術後の処理をしてひとまず一連の処理は終了ということになるらしい。5日の検査次第だが、手術してもらったおかげで、手足の麻痺症状は完全になくなったので、多分大丈夫だろうと楽観視している。

問題は、この病気の再発リスクが平均10%程度とかなり高いこと。とくに、再発しやすいのが、60歳以上の高齢者、男性、普段からよく酒を飲む人、だそうで、何かあてはまる部分が多いような気がしないでもない。でも、こればかりは、くよくよと悩んでもしょうがないので、今は手術が成功したことを喜ぶべきだろう。

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